東京都庁といえば地方公務員の頂点。
仕事のスケールはもちろんのこと、社会的信用力や年収、待遇全てにおいて最高です。
ぼくも都庁の方と仕事する機会がありますが、とにかくスマートでカッコいいです!
そんな東京都庁ですが、最近、就職氷河期世代の採用に力を入れています。
毎年、他の自治体の倍以上の人数を採用しています。
ですので、チャレンジしてみよう!という方が多いのですが実際は「何をしたらいいのか分からない!」というのがホンネだと思います。
私も民間企業から公務員に転職した身ですが、とにかく情報が少なくて苦労しました・・・
そこでこの記事は、バッチリとした対策で受験できるように「東京都庁就職氷河期世代採用試験」の内容と対策について徹底解説します!
これを読めば他の受験者と大差をつけることができます!
東京都庁就職氷河期世代採用試験(Ⅲ類)の受験資格はたった1つ!
公務員の中途採用は何かと条件が厳しいことが多いです。
しかし!東京都庁の就職氷河期世代採用試験は受験資格がたった1つだけです! ※「禁錮中ではない」など当たり前の要件は除く
なんと年齢さえ満たせば誰でも受験できます!
ちなみにⅢ類は「高校卒業程度」という名目ですが、大卒でも中卒でも、なんなら学歴が無くても受験できます。
Ⅰ類Bとの違いは主に次のとおりです。
ちなみに、両方受験することはできません!
どちらか片方を選んで受験します。
初任給
初任給は1級5号給を基準にして、職歴などを考慮して決定します。
何言っているか分からないですよね笑
ざっくり言うと174,720円が最低ラインで、そこから職歴加算があるというイメージです。
最近は都庁の給料・ボーナスの基準が上がりましたので、一昔前と比べたらかなり高水準になりましたね。
もちろん、この他に通勤手当、住宅手当、扶養手当なども支給されます。
しかも、都庁は福利厚生がとんでもなく手厚いことで有名です。
あまり知られていませんが、都庁職員だけの優待も数多くあります。
都庁職員になったら思う存分使ってみてください!
東京都庁就職氷河期世代採用試験(Ⅲ類)の倍率
東京都庁の氷河期採用は、受験資格がとても緩いので、軽い気持ちで応募してくる人や記念受験がとても多いことで有名です。
ですので、実際の倍率はかなり低いようです。
年度 | 倍率 |
---|---|
令和4年度 | 28.9 |
令和3年度 | 44.7 |
令和2年度 | 70.5 |
最近は優秀な人材がいれば予定人数を超過しても採用しています。
これによって、年々倍率が下がっています!
東京都庁就職氷河期世代採用試験(Ⅲ類)の試験スケジュール
例年、8月に選考案内が始まり、12月に最終合格発表が出されます。
短期決戦です!
令和5年度のスケジュールを参考に採用内定までの流れを見ていきましょう。
- 8/10受験案内公開
- 8/10~8/21受験申込期間
- 原則インターネット申込。
- 最終日は午後3時まで受信有効なので注意!
- 10/221次試験
試験(事務職) 時間 内容 教養試験(五肢択一) 120分 45題必須回答 作文 80分 600~1,000字 - 11/151次試験合格発表
- 12/22次試験
個別面接2回(同じ日の午前と午後)
- 12/152次試験合格発表
1次と2次の総合成績で合否が決まる
長丁場ですが、意外とあっと言う間です!
それでは詳しい試験対策に入っていきましょう!
東京都庁就職氷河期世代採用試験(Ⅲ類)1次試験の傾向と対策
第1次試験の内容は次の通りです。
試験 | 内容 | 時間 |
---|---|---|
教養 | 五肢択一式、45問解答 | 120分 |
作文 | 課題式作文 | 80分 |
1次試験の成績は最終合格の判断にも使われますので気合いを入れて対策しましょう。
都庁は記述問題の配点がとてつもなく高いことで有名ですので、「作文」が非常に重要です。
ですので、教養試験はほどほどにして、作文対策に力を入れるのが勝ちパターンです。
教養試験
知能分野、知識分野、専門分野の3つのパートに分かれています。
<知能分野>24問出題、全問必須回答
文章理解、英文解理解、判断推理、数的処理、資料解釈、空間概念
<知識分野>16問出題、全問必須回答
人文科学系(文化、歴史、地理)
社会科学系(法律、政治、経済
自然科学系(物理、化学、生物、地学)
社会事情(都政における重要施策を含む。)
合計45問すべて必須回答です。制限時間は120分。
やや時間が厳しいので、素早く解く練習が必要です。
45問とはいえ、氷河期採用の場合は働きながら勉強する人がほとんどなので、完璧に対策してきた人は見たことがありません。
それぞれの分野で半分正解できれば合格と言われていますので、ひとまずは半分正解を目指しましょう!
一般的な公務員試験とほとんど変わらないスタンダードな内容ですが、難易度は低めです。
したがって、 地方初級(高卒程度)もしくは地方上級(大卒程度) の過去問集を使って対策するのがいいでしょう。
公務員試験は、過去問や他の試験区分から問題を借りてくることが非常に多いので、過去問対策が最強の対策になります。
おすすめはやはり定番の「過去問350」もしくは「過去問500」です。
基本的には「過去問350」で十分ですが、万全を期すのであれば「過去問500」までやる方針でもいいでしょう。
もし「過去問500」までやる場合は、難問が多いので深追いしないよう注意してください。
まずは過去問を解いて感覚をつかみ、その上で参考書で補強する流れが鉄板です。
いずれの科目もそこまで難易度は高くないので、それぞれ1冊ずつで十分でしょう。
ちなみに参考書は必ず本屋で現物をめくりながら選んでください。
公務員試験は特に参考書によって「合う」「合わない」が大きいので、現物をみることが重要です。
私は最初、Amazonで高評価だった参考書を買って勉強していましたが、どうも合わなくて結局、本屋で中身を見ながら選んだ参考書に乗り換えました。
結果、スラスラと理解できるようになり、試験でもいい点数を取ることができました。
ですので、ネットのレビューや評価ではなく、自分の目で確かめることが重要です。
合わない参考書を使うのは、時間の無駄ですからね!
なお、知能分野と知識分野それぞれで一定の点数に満たなければ不合格になってしまうので注意が必要です。
例えば、知能分野が得意で満点だったとしても、知識分野の点数が低ければ不合格になってしまいます。
バランスが大事!
ですので、得意な方ばかり対策するのではなく、苦手な方を対策するほうが効率的です。
作文
Ⅲ類の最大の関門が「作文」です。
多くの受験者が苦手とする関門なので、出し惜しみなく全力で対策しましょう!
まずはどんな問題が出るのか、過去の出題文を見てみましょう。
【令和4年度】
「東京のさらなる魅力向上のために私が取り組みたいこと」
【出所】試験問題の公表|試験選考情報|東京都職員採用
【令和3年度】
「私が伝えたい東京の魅力」
【出所】試験問題の公表|試験選考情報|東京都職員採用
【令和2年度】
「東京都職員として、都民のために生かしたい私の経験」
【出所】試験問題の公表|試験選考情報|東京都職員採用
例年、あるテーマに対して「私」の考えを書くスタイルです。
600字以上、理想的には1,000字ギリギリ書きたいところです。
テーマに対する意見だけだと説得力がないので、あなたのこれまでの経験や職歴を書いて、自己アピールすることも重要です。
ですので書き方は、公務員試験の社会人経験者採用でよくある職務経歴論文とよく似ています。
そこで、おすすめなのが職務経歴論文の対策を読むことです。
作文は職務経歴論文よりも簡単なので、職務経歴論文の対策ができれば楽勝になります。
東京都庁就職氷河期世代採用試験(Ⅲ類)2次試験の傾向と対策
2次試験では個別面接を2回行います。
しかも、同じ日の午前と午後に1回ずつ行います。
ちょっとしんどいかもしれませんね汗
ちなみに、1次試験と2次試験の総合成績で合否が決まりますので、面接に苦手意識がある方は作文で稼ぐという戦略がおすすめです。
面接の秘訣
さて、そんな重要な面接ですが攻略の秘訣があります。
それは、東京都庁が求める人材像に合致する人材だとアピールすることです。
なぜならば、公務員組織は「公表している事柄」についてかなりキッチリ忠実に実行しなければならないからです。
説明責任があるからですね
人事採用でも例外ではなく、公表している「求める人材像」は人事担当者に強くインプットされており、「求める人材像」に沿って忠実に採用をします。
このように「求める職員像」は知っているだけで切り札になるほど重要な情報なのに、社会人採用試験の場合、ほとんどの受験者は把握していません。
したがって、これを知っているだけで多くの受験者を軽々追い抜くことができます。
では、東京都庁が求める人材を見てみましょう。
これらは非常に重要なので、必ず覚えておいてください。知っているかどうかで非常に大きな差が生まれます!
なぜならば、「求められる職員像」=「採用したい人材像」なので、面接では上記の能力を発揮した経験を述べることで大きな評価に繋がるからです。
これに加えて、公務員試験でありがちな質問を一通り押さえておけば完璧です!
面接ではすべての回答で上記を意識してください。
求められる職員像から逆算して面接を組み立てるのは公務員試験の定石です。
しかし、氷河期採用の場合はそうした定石を知らない受験者がほとんどです。
また最低限、都庁の政策についてもざっと目を通しておきましょう。
ぜひともここで学んだ内容を活かしてライバルを追い抜いてください!
東京都庁就職氷河期世代採用試験(Ⅲ類)のまとめ
数ある公務員職のなかでも、東京都庁は非常に優良です。社会的信用が高く、生涯にわたって安定した生活ができます。
倍率がやや高いように見えますが、多くの受験者は付け焼き刃の対策で挑んできます。
この記事で少しでも論文や面接のコツを掴めたのならば、それだけで大きなリードです。
自身を持っておすすめできるので、ぜひトライしてみてください!