ほとんど趣味で始めたサイトなんですが、思ったより反響が大きく、「このサイトのおかげで合格できました!」という報告をたくさん頂いてうれしいです!
さて今回は、名古屋市の社会人経験者採用について解説します。
名古屋市は、新卒、社会人ともに非常に人気の自治体です。
「名古屋」という魅力的なフィールドで働けるだけではなく、給料や福利厚生もトップクラスに充実しているからです。

私の友人も名古屋市役所で働いていますが、ワークライフバランスが最高!と話しています
そんな名古屋市ですが、全国自治体のなかでも特に社会人採用を積極的に行っています。
その証拠に、なんと社会人採用試験を年に2回も行っています!
4月実施の「春実施枠」と9月実施の「秋実施枠」、です。
どちから片方しか受けることができませんので、あなたはどちらが最適なのかバッチリ解説しますね!
名古屋市は社会人採用が盛んで、しかも優良な職場なので、「チャレンジしてみよう!」という方が多いです。
しかし実際は「何をしたらいいのか分からない・・・」というのがホンネだと思います。
私も民間企業(ブラックIT企業)から公務員に転職した身ですが、とにかく情報が少なくて苦労しました・・・
そこでこの記事は、付け焼き刃ではなく盤石な対策で臨めるように「名古屋市社会人採用試験」の内容と対策について徹底解説します!
これを読めば他の受験者と大差をつけることができます。
名古屋市役所社会人採用は「春実施枠」と「秋実施枠」がある
名古屋市の社会人採用は年に2回あります。
4月実施の「春実施枠」と9月実施の「通常枠」です。

それぞれ試験内容は同じで、募集人数もほぼ同じです
2025年から始まった新しい試験なので、春と秋、どっちが倍率低いかといった情報は整っておらず、明確にどちらが有利、とは言えない状況です。
したがって、どちらか狙って受けるのではなく、対策が整った時点でタイミングが合う試験を受けるのがベストです。
2025年時点での決定的な違いはただ一つ。募集職種に「情報」があるのは春実施だけ、という点です。
春、秋どちらも行政、土木、建築、機械、電気を募集してますが、情報は春しか募集していません。
ですので、情報枠を受験したいなら春を目指して対策する必要があります。
名古屋市役所社会人採用の受験資格は非常にシンプル

名古屋市社会人採用の場合は満たすべき受験資格は、26 歳~39 歳であることだけです。
ふつう、自治体の経験者採用は5年ほどの職務経験が求められますが、名古屋市は一切いりません。
主要自治体のなかでも名古屋市だけが、職務経験を求めない試験を行っています。

名古屋市の柔軟さが垣間見えます!
職務経験をもとめない試験ですので、当然、試験も職務経験を書かせたりすることはありません。
とはいえ、ほとんどの人は面接やプレゼンテーションで職務経験をベースに強みや能力をアピールするので、もし職務経験が無ければ相応の説得力ある経験が必要になります。
たとえば、大学院での研究や、ボランティア活動、スポーツや競技での経験などを用いて伝えることができればよいでしょう。
ちなみに行政、技術職(土木、建築、機械、電気)は資格がいりません。
とはいえ、技術職(土木、建築、機械、電気)には加点対象となる資格があります。どの資格が該当するかは公式ページをご確認ください。
また、「情報」区分のみ申込時に「基本情報技術者試験」以上のIPA資格に合格している必要があります。
名古屋市役所社会人採用の試験スケジュール

名古屋市の経験者採用は4月の「春実施枠」と9月の「秋実施枠」の年2回行われます。
それぞれのスケジュールを見てみましょう!
春実施枠のスケジュール
約4か月間のスケジュールです。
- 3月初旬受験案内公開
- ~3月下旬受験申込期間
- 4月中旬1次試験(SPI)
SPI適技術職(土木、建築、電気、機械)は専門択一筆記もあり)
- 5月初旬1次試験合格発表
- 5月下旬~
7月初旬2次試験(面接2回) - 7月下旬最終合格発表(採用内定)
秋実施枠のスケジュール
続いて、通常枠のスケジュールをみてみましょう。
- 6月下旬受験案内公開
- ~7月下旬受験申込期間
- 9月中旬1次試験(SPI)
SPI適技術職(土木、建築、電気、機械)は専門択一筆記もあり)
- 10月中旬1次試験合格発表
- 10月下旬~
11月下旬2次試験(面接2回) - 12月中旬最終合格発表(採用内定)
春実施枠よりも合格発表までの期間が2ヵ月ほど長いです。
つまり、合否がわかるまで少し時間がかかります。合否が分かるまでのモヤモヤ時間が春実施より長いので、その点はデメリットかもしれません。
名古屋市役所社会人採用の倍率
2025年から始まった試験なのでまだデータが少ないです。
しかし、他の政令指定都市の経験者採用が20倍~50倍ということを考えるとかなり低い倍率です。
年度 | 2025 | |
---|---|---|
月 | 春 | 秋 |
事務 | 5.6 | これから |
土木 | 1.8 | これから |
建築 | 3.0 | これから |
機械 | 1.7 | これから |
電気 | 1.7 | これから |
情報 | 2.6 | – |
名古屋市は採用人数が多いので、かなり狙い目の自治体です。
事務の倍率が高いので、とくに仕事内容にこだわりがなければ基本情報技術者試験を合格し、情報の職種を受ける作戦も考えられます。

基本情報技術者試験ならば、未経験でも取れるレベルです
それでは次に、実際の試験対策を見ていきましょう!
名古屋市社会人経験者採用のエントリーシートの対策
受験申込のときに、エントリーシート(自己紹介書)を書かなければなりません。
ここで書いた内容がそのまま面接でも問われますので、慌てずにじっくりと考えて書きましょう。
自己紹介書の内容について
・ 本市で働くにあたり、活かしたいスキルや経験(その他希望する職務など) (200字程度)
・ これまでのボランティア・職務等、あなたが組織の一員としてその目標達成に向けてどのようなことを心掛け、またどのようなことに取り組んできたか (500字程度)
・ 直近3年間でチャレンジしたこと (200字程度)
・ 趣味・特技(極めていること・自慢できること) (100字程度)
コツは、行政が欲しがる資質をバチっとアピールすること。これに尽きます。
結局、社会人採用を行うのは、内部にはいない人材が欲しいからです。
この点は、こちらの記事が非常にわかりやすいので非常にオススメです。

経験者採用のバイブルとして有名ですが、旧版は私もお世話になりました。とにかく分かりやすかったです!

正直、これがないと合格はできなかったと思います。
名古屋市役所社会人採用1次試験の傾向と対策

第1次試験の内容は、SPIⅢです。
あなたも就活の時にやったことがあるのではないでしょうか?
こんな感じのテストです。
AからEの文を[1]から[5]に入れて文の意味が通るようにしたとき、[2]に当てはまるものを選びなさい。
ウイルスと細菌は[1][2][3][4][5]代謝などの生命活動を行わない。
A 細菌は一つの細胞でできており
B ウイルスは細菌の50分の1ほどの大きさで
C 単細胞生物と呼ばれるのに対し
D 自分で細胞を持たず
E どちらも微生物だが
出典:https://spi.careermine.jp/gengo/sort-sentences/questions/g_question_japanese_rearrange_3

ちょっと頭を使うアレです
一般的なSPIⅢは能力検査70分と、性格検査35分の2本立てですが、名古屋市は能力検査70分だけです。
テストセンターで受験するのではなく、当日会場で行うペーパーテストです。
出題数は約70問で、言語40問、非言語30問の構成が多いです。
ですので、1問につき1分で回答しなければなりません。
とにかく時間との勝負です。
問題自体はそこまで難しくないので、対策せずに合格できた!という人もいますが、個人的には少しでも対策しておくのが安心だと思います。
対策方法としては、問題集は1冊を2周程度やることをオススメします。
SPIよりも論文の配点のほうが高いので、SPI対策に時間をかけすぎないのがコツです。
ちなみに参考書は必ず本屋で現物をめくりながら選んでください。
公務員試験は参考書によって「合う」「合わない」がとても大きいので、現物をみることが重要です。
私は最初、Amazonで高評価だった問題集を買って勉強していましたが、どうも合わなくて結局、本屋で中身を見ながら選んだ問題集に乗り換えました。
結果、スラスラと理解できるようになり、試験でもいい点数を取ることができました。
ですので、ネットのレビューや評価ではなく、自分の目で確かめることが重要です。

合わない参考書を使うのは、時間の無駄ですからね!
プレゼンテーション資料の作成
試験自体はSPIⅢだけですが、そのあとに2次試験で使うプレゼンテーション資料の作成も行い、提出します。
つまり、SPIⅢを受けた後にその場で用紙を渡され、プレゼンテーション資料の作成をするのです。

頭を使った後なので結構しんどいです
A4用紙と鉛筆、シャーペンだけでプレゼンテーション資料を作るよう求められます。制限時間は60分。
資料の持ち込みは禁止なので、頭の中だけで書く内容を組み立てる必要があります。
とはいえ、プレゼンテーションテーマは試験案内に書いてあるので、事前に分かります。
つまり、事前に書く内容を決めておき、当日はそれを書くだけでいいので、意外と楽です。正直60分もいりません。
2025年のテーマはこちらです。
あなたが考える名古屋市の課題を1つ挙げ、その課題を解決するために活かすことのできるあなたの強みを A4 用紙(片面)1 枚以内にまとめてください。なお、技術区分では、あなたの強みについて受験する試験区分の専門性に触れながら発表してください。
鉛筆・シャーペンだけしか使えないので、装飾はせず、シンプルかつロジカルに書くだけで構いません。
資料自体が採点されるわけではないので、デザインよりも内容に注力しましょう。
専門試験
技術職(土木・建築・機械・電気)は30問必須解答の択一筆記試験もあります。
それぞれの専門分野について問われる試験です。
レベルとしては技術士よりは簡単なイメージです。
実務経験が無くても解けますが、その場合は技術系のスーパー過去問ゼミで対策するのがオススメです。
名古屋市役所社会人採用2次試験の傾向と対策
2次試験では面接を2回行います。2回目の面接でプレゼンテーションもやります。

これに合格すれば晴れて内定です!
配点は1回目が900点、2回目が1,500点なので、圧倒的に2回目のほうが重要です。
つまり、プレゼンテーションが合否を分けます。
プレゼンテーション
1次試験で作ったプレゼンテーション資料を使って3分以内でプレゼンテーションをします。
注意したいのが、受験申込時に提出した「自己紹介書(エントリーシート)」と矛盾が無いようにすることです。

矛盾があると大きなマイナスです!
公務員は誠実さが重要ですので、経歴に矛盾があってはなりません。
矛盾に気付かれると徹底的に質問されるので注意が必要です。
このプレゼンでは、「名古屋市が求める人物像」と「自分が提供できる価値」の重なりを、明確かつ簡潔に示すことが極めて重要です。
最初に行うべきは、プレゼン全体の構成をきちんと設計することです。
限られた3分間を有効に使うには、話す順序と情報量を戦略的に絞る必要があります。
特に冒頭では、結論から先に述べることが効果的です。
たとえば、「私は〇〇で培った〇〇力を活かして、名古屋市の〇〇分野に貢献したいと考えています」といった形で、自分の強みと貢献意欲を簡潔に表現します。この一言が、審査員に「何を語ろうとしているのか」を伝える入口となり、全体の印象を左右します。
全体を通じて大切なのは、自分の言葉で語ること、そして相手の視点で「何を聞きたいか」を意識することです。
もちろん発表練習も不可欠であり、何度もタイムを計って話し慣れておくことで、本番で自信をもって話せるようになります。
過剰な演出は不要ですが、誠意と論理、そして自分の軸が伝わるプレゼンを目指してください!
面接
一般的な質問に加えて、職務経験についての確認がされると考えられますので、自身の経験について詳細かつ分かりやすく伝える練習をしておくと良いでしょう。
もちろん、自己紹介書(エントリーシート)の内容を軸に進められますので、見返して想定質問を対策しておきましょう。
さて、そんな重要な面接ですが攻略の秘訣があります。
それは、名古屋市が求める人材像に合致する人材だとアピールすることです。
なぜならば、公務員組織は「公表している事柄」についてかなりキッチリ忠実に実行しなければならないからです。

説明責任があるからですね
人事採用でも例外ではなく、公表している「求める人材像」は人事担当者に強くインプットされており、「求める人材像」に沿って忠実に採用をします。
このように「求める職員像」は知っているだけで切り札になるほど重要な情報なのに、社会人採用試験の場合、ほとんどの受験者は把握していません。
したがって、これを知っているだけで多くの受験者を軽々追い抜くことができます。
名古屋市は次のように述べています。
『わたしが好きな名古屋をつくる。』
本市では、名古屋をよりよくしたいという熱意を持ち、主体的・積極的に行動できる人材を求めています。
また、めざす職員像を次の通り定義しています。
- 自律 率先して自ら考え、自ら行動する自律した職員であること
- 協働 多様な価値観や様々な背景を持つメンバーを認め合い、互いに協力し支えあいながら同じ目標に向かって力を合わせるとともに、他組織との協働の視点を持ち、共に新たな価値を創造できる職員であること。
- 成長 日々小さな一歩でも前に進み、いつでもいつになっても成長することを忘れず、自身の成長を組織の成長に、そして名古屋の成長につなげる職員であること。
これらは非常に重要なので、必ず覚えておいてください。知っているかどうかで非常に大きな差が生まれます!
なぜならば、「求められる職員像」=「採用したい人材像」なので、面接では上記の能力を発揮した経験を述べることで大きな評価に繋がるからです。
これに加えて、公務員試験でありがちな質問を一通り押さえておけば完璧です!
予備校に通う必要はあるか?
結論から言うと、予備校は必要ありません。
実際に、中途採用に合格した私の友人や知り合いの中で、予備校に通っていた人はいません。
理由としては、「予備校よりも優れた教材が市販されている」こと、「仕事をしながら予備校に通うのは時間の無駄」であることが挙げられます。
予備校はどうしても自社オリジナルのテキストを使わなければなりませんが、昨今は書籍やnoteなど市販の教材のほうがクオリティが高いです。
また、中途採用は仕事をしながら勉強することが多いと思いますので、わざわざ予備校に通って授業を受けるのは非常に手間です。
予備校のメリットである「わからないことを聞ける」というのも、今ではインターネットで調べればほとんど解決します。

かく言う私も予備校に通わず合格できましたので、自信をもって予備校はいらないと断言できます。
(あと、あまり大きな声では言えませんが、経験者採用の予備校は教材のクオリティがあまりにも低いです。。)
名古屋市役所社会人採用のまとめ
数ある公務員職のなかでも、名古屋市は非常に優良です。社会的信用が高く、生涯にわたって安定した生活ができます。

名古屋市は公務員全体の中でも年収が高いことで有名です!
この記事で少しでも論文や面接のコツを掴めたのならば、それだけで大きなリードです。
最後に、合格までの王道パターンをまとめます。
結論、この2つがあれば十分合格できる試験です。
- 経験者採用のバイブル「合格手順書」を読んで、ES、プレゼンテーション、面接を対策する
- SPIは市販の参考書をしっかりと吟味し、あなたに適したもので対策する
自信を持っておすすめできる自治体なので、ぜひトライしてみてください!
それでは、あなたの合格と幸せな未来を願っています!
