千葉市役所は地元の人に人気の職場なので、あなたも「転職したい!」と思いますよね!
ところが、いざ社会人枠を受験しようと思っても「何をしたらいいのか分からない!」
というのがホンネだと思います。
私も民間企業から公務員に転職した身ですが、社会人枠はとにかく情報が少なくて苦労しました・・・
そこでこの記事は、付け焼き刃ではなく盤石な対策で臨めるように「千葉市民間企業等職務経験者採用試験(事務)」の内容と対策について徹底解説します!
これを読めば他の受験者と大差をつけることができると思います。
千葉市役所経験者採用の受験資格は非常にシンプル
中途採用は何かと条件が厳しいケースが多いですが、千葉市の場合、満たすべき受験資格はたった2点です。※「禁錮中ではない」など当たり前の要件は除く
中卒、大学院修了といった学歴は一切関係なく、以下の条件さえ満たせば誰でも応募できます。
「民間企業等における職務経験」には、会社員、自営業者、公務員等として1年以上継続して就業していた期間が該当します。
6年間ひとつの仕事に従事した経歴がなくても、1年以上の経歴を合算して5年以上ならOKです。
公務員としての職歴もカウントされます!
公務員から公務員へ転職希望者にとって嬉しいね!
千葉市役所経験者採用の試験スケジュール
例年、9月下旬に選考案内が始まり、12月頃に最終合格発表が出されます。
約3ヶ月の超短期決戦です!
令和5年度のスケジュールを基に採用内定までの流れを見ていきましょう。
- 7/14受験案内公開
- 7/26~8/8受験申込期間
- 原則インターネット申込。
- 9/241次試験(筆記)
試験 時間 内容 教養(択一式) 150分 50問必須回答 - 10月上旬〜中旬1次試験(集団討論)
- 10月中旬〜下旬1次試験合格発表
- 10月中旬〜11月中旬2次試験
試験 日時 備考 適性検査 10/20~25 WEB方式 アピールシート 10/20~25 郵送による提出 経験論文試験 10/20~11/3 郵送による提出 面接試験 11上旬~下旬
のうち1日現地開催 - 11月中旬〜下旬最終合格発表
千葉市役所民間企業等職務経験者採用の倍率
千葉市は人気の自治体なので、倍率はやや高めです。
しかし実際は、対策なしでぶっつけ本番の人や記念受験が多いため、実質倍率はかなり低いようです。
年度 | 採用予定 | 申込人数 | 1次試験受験 | 1試験合格 | 2次試験受験 | 最終合格 | 倍率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
令和4年度 | 8 | 326 | 235 | 36 | 33 | 11 | 21.4 |
令和3年度 | 5 | 328 | 231 | 26 | 25 | 8 | 28.9 |
令和2年度 | 5 | 382 | 269 | 39 | 39 | 10 | 26.9 |
これをみると、優秀な人材がいれば予定人数を超過しても採用する傾向があるようです。
千葉市は受験資格がとても緩いので、軽い気持ちで応募してくる人が非常に多いため、倍率はかなり高く見えてしまいます。
しかしそういった人たちは1次試験でほとんど振り分けられるので、実質2次試験が勝負になります。
千葉市役所経験者採用1次試験の傾向と対策
第1次試験の内容は次の通りです。
- 教養試験・・・択一式、50問全問解答、150分
- 集団討論・・・与えられたテーマに対する討論形式での口述試験(態度、表現力、積極性、指導力、協調性、社会性等)
配点は以下の通り、均等なのでどちらも手を抜くことはできません。
教養 | 集団討論 | 総合点 | |
---|---|---|---|
1次試験 | 50 | 50 | 100 |
教養試験の対策
一般的な公務員試験とほとんど変わらないスタンダードな内容ですが、難易度は低めです。
したがって、 地方初級(高卒程度)もしくは地方上級(大卒程度) の過去問集を使って対策するのがいいでしょう。
公務員試験は、過去問や他の試験区分から問題を借りてくることが非常に多いので、過去問対策が最強の対策になります。
おすすめはやはり定番の「過去問350」もしくは「過去問500」です。
基本的には「過去問350」で十分ですが、万全を期すのであれば「過去問500」までやる方針でもいいでしょう。
もし「過去問500」までやる場合は、難問が多いので深追いしないよう注意してください。
まずは過去問を解いて感覚をつかみ、その上で参考書で補強する流れが鉄板です。
いずれの科目もそこまで難易度は高くないので、それぞれ1冊ずつで十分でしょう。
ちなみに参考書は必ず本屋で現物をめくりながら選んでください。
公務員試験は特に参考書によって「合う」「合わない」が大きいので、現物をみることが重要です。
私は最初、Amazonで高評価だった参考書を買って勉強していましたが、どうも合わなくて結局、本屋で中身を見ながら選んだ参考書に乗り換えました。
結果、スラスラと理解できるようになり、試験でもいい点数を取ることができました。
ですので、ネットのレビューや評価ではなく、自分の目で確かめることが重要です。
合わない参考書を使うのは、時間の無駄ですからね!
集団討論
与えられたテーマに対する討論形式での口述試験です。
態度、表現力、積極性、指導力、協調性、社会性等がチェックされています。
千葉市役所経験者採用2次試験の傾向と対策
経験論文、個別面接を行います。
- 経験論文・・・職務経験に関する課題について記述する筆記試験(記述式、90分、1,200字程度)
- 個別面接・・・主として人物、性格等についての個別面接による試験(態度、積極性、人間的魅力、職務経験の有用性、協調性、堅実性、ストレス耐性等)及びあらかじめ指定された課題についての実技試験
このほかにも「適性検査」と「アピールシート」の提出を行います。
ただし、これらは採点対象ではなく、面接の参考として利用されます。
では、2次試験の配点をおさらいします。
論文 | 個別面接 | 合計 |
---|---|---|
20 | 100 | 120 |
千葉市の場合、最終合格には2次試験の成績のみが使われます。
つまり、1次試験でどれだけ高得点だろうと全く関係ありません。
2次試験の論文と面接で勝負が決まります。
これに合格すれば晴れて合格内定です!
経験論文の対策
論文の配点が小さいので、つい手を抜いてしまいがちです。
しかし、何も対策しなければ何も書けず0点になるのが論文の恐ろしいところです。
それでは過去の出題を見てみましょう。
【令和3年度】
これまでの職務経験の中で、あなた独自の経験だと言えることについて述べるとともに、その経験を通じて得たことを千葉市政にどう活かせるか具体的に述べなさい。
千葉市職員採用 試験例題:過去の論文課題等(https://www.city.chiba.jp/jinji/boshu/shiken-reidai-ron.html)
【令和2年度】
千葉市では、この民間企業等職務経験者を対象とした試験により、既存職員とは異なる発
千葉市職員採用 試験例題:過去の論文課題等(https://www.city.chiba.jp/jinji/boshu/shiken-reidai-ron.html)
想で、前例にとらわれない広い視野を持ち、それを実践できる行動力のある人を求めてい
ます。あなたのこれまでの職務経験で、前例にとらわれない視点により行動し、成果を上
げた、又は達成した事例を挙げ、その経験から得たことを千葉市政へどう活かせるか述べ
なさい
【令和元年度】
これまでの職務経験の中で、あなたが最もやりがいを感じたことを具体的なエピソードを
千葉市職員採用 試験例題:過去の論文課題等(https://www.city.chiba.jp/jinji/boshu/shiken-reidai-ron.html)
交えて述べるとともに、そこから得たものを今後千葉市政へどう活かせるか述べなさい。
例年、あなたの経験を千葉市にどう生かせるのかを述べるよう求められています。
テーマに対する解釈と、あなたの経験、そしてそれをどう生かすのか、1,000字以内にコンパクトにまとめる必要があります。
一見難しそうですが、中途採用は他の受験者の論文のレベルがそこまで高くないので、「落ちない」論文を書ければ大成功です。
落ちない論文を書くには、公務員試験の「経験者論文の型」を知ることが何より重要です。
「型」さえ知っていれば、大きく外れた論文を書くことはないからです!
「型」は定番のテキストがあるので、こちらで手本を見ながらインプットしましょう。
論文は試験本番のコンディションに左右されて不安定になりがちですが、「型」をバッチリ身に着けることで安定した論文を書けるようになります!
一見難しそうですが、中途採用は他の受験者の論文のレベルがそこまで高くないので、「落ちない」論文を書ければ大成功です。
落ちない論文を書くには、公務員試験の「経験者論文の型」を知ることが何より重要です。
「型」さえ知っていれば、大きく外れた論文を書くことはないからです!
「型」は定番のテキストがあるので、こちらで手本を見ながらインプットしましょう。
論文は試験本番のコンディションに左右されて不安定になりがちですが、「型」をバッチリ身に着けることで安定した論文を書けるようになります!
面接の秘訣
面接は、事前に提出したアピールシートに沿って行われます。
さて、重要な面接ですが攻略の秘訣があります。
それは、あなたが「千葉市が求める職員像」と合致していることをアピールすることです。
なぜならば、公務員組織は「公表している事柄」についてかなりキッチリ忠実に実行しなければならないからです。
説明責任があるからですね
人事採用でも例外ではなく、公表している「求める人材像」は人事担当者に強くインプットされており、「求める人材像」に沿って忠実に採用をします。
このように「求める職員像」は知っているだけで切り札になるほど重要な情報なのに、社会人採用試験の場合、ほとんどの受験者は把握していません。
したがって、これを知っているだけで多くの受験者を軽々追い抜くことができます。
さて、千葉市が求める「あるべき職員像」ですが次のとおり掲げています。
千葉市への愛着と誇りを持ち、市民に信頼される職員
千葉市:千葉市:求める人材像|千葉市職員募集|千葉市職員募集(https://www.city.chiba.jp/jinji/boshu/shokuin-jinzai.html)
・千葉市に愛着や誇りをもって、千葉市のまちづくりを進めるとともに、魅力を発信していくことが求められます。
・市政を担うプロフェッショナルとして高い倫理観をもって、全力で職務に取り組むことで、市民との信頼関係を築くことが求められます。
多様な主体と連携し、共創する職員
・市民、企業、市民団体など多様な主体と、目標設定の段階から連携し、異なる視点や価値観のもとで、共に課題解決策を創り上げていくこと(共創)が求められます。
・良好なコミュニケーションに基づき、多様な主体と協力関係を築き、まちづくりを進めていくことが求められます。
変化をとらえ、改革・改善に取り組む職員
・変化を的確にとらえ、千葉市をよりよくするためのチャレンジを楽しみ、改革・改善に取り組むことが求められます。
自ら成長し、組織目標達成に貢献する職員
・自らのキャリアを考え、自主的・自律的な取組みによって能力を高めることが求められます。
・組織における自分の役割や担当業務の位置づけを的確に理解し、自らの能力を最大限に発揮して、組織目標の達成に貢献することが求められます。
これらは非常に重要なので、必ず覚えておいてください。
暗唱できるレベルまで染みつけば面接は勝ったも同然です。
面接では上記の能力を発揮した経験を述べることで「求められる職員像」ということをアピールできるので大きな評価に繋がります。
すべての回答で上記を意識してください。
求められる職員像から逆算して面接を組み立てるのは公務員試験の定石ですので、ぜひともここで学んだ内容を活かしてライバルを追い抜いてください!
予備校に通う必要はあるか?
結論から言うと、ほとんどの人にとって予備校は必要ありません。
実際に、中途採用された私の友人や知り合いの中で、予備校に通っていた人はいません。
理由としては、「予備校よりも優れた教材が市販されている」こと、「仕事をしながら予備校に通うのは時間の無駄」であることが挙げられます。
予備校はどうしても自社オリジナルのテキストを使わなければなりませんが、昨今は書籍やnoteなど市販の教材のほうがクオリティが高いんです。
また、中途採用は仕事をしながら勉強することが多いと思いますので、わざわざ予備校に通って授業を受けるのは非常に手間です。
予備校のメリットである「わからないことを聞ける」というのも、今ではインターネットで調べればほとんど解決します。
かく言う私も予備校に通わず合格できましたので、自信をもって予備校はいらないと断言できます。
ただし、時間とお金に余裕があって市販の教材では満足できない人は予備校を検討してみるといいかもしれません。
千葉市役所経験者採用のまとめ
数ある公務員職のなかでも、千葉市は非常に優良です。社会的信用が高く、生涯にわたって安定した生活ができます。
倍率がやや高いように見えますが、多くの受験者は付け焼き刃の対策で挑んできます。
この記事で少しでも論文や面接のコツを掴めたのならば、それだけで大きなリードです。
自身を持っておすすめできるので、ぜひトライしてみてください!
それでは、あなたの合格と幸せな未来を願っています!