横浜という魅力的なフィールドで働けるだけではなく、給料や福利厚生もトップクラスに充実しています。
そんな横浜市ですが、就職氷河期世代の人だけが受験できる採用試験を行っています。
具体的には、昭和 45 年4月2日から昭和 61 年4月1日までに出生した人なら誰でも受験できます。

業務経験や資格は一切必要ありません!
ですので、チャレンジしてみよう!という方が多いのですが、実際は「何をしたらいいのか分からない!」というのがホンネだと思います。
私も民間企業(ブラックIT企業)から公務員に転職した身ですが、とにかく情報が少なくて苦労しました・・・
そこでこの記事は、バッチリと対策して受験できるように「横浜市の就職氷河期世代採用試験」の内容と対策について徹底解説します!
これを読めば他の受験者と大差をつけることができます!
就職氷河期世代を対象とした横浜市職員採用試験の受験資格はたった1つ!

公務員の中途採用は何かと受験資格が厳しいことが多いですが、横浜市の氷河期採用の場合はたった1つだけです! ※「禁錮中ではない」など当たり前の要件は除く
- 昭和45年4月2日から昭和61年4月1日までに生まれた人
なんと年齢さえ満たせば誰でも受験できます!
もちろん、特別な資格は必要ありません。
職歴も学歴も一切問われません。

極端なことを言えば、一度も就職したことが無くても、小学校を卒業していなくてもOKです
氷河期採用は、就職が難しかった世代に向けた救済措置の意味合いが強いので、素晴らしい経歴の人は逆に不利になる可能性があります。
そういった人は、「社会人経験者採用枠」を受けるべきという見方があるからです。
したがって試験の存在意義からすると、むしろ就職氷河期に苦しんだ経歴があるほうが有利という可能性があります。
就職氷河期世代を対象とした横浜市職員採用試験の倍率
ここ数年の倍率はこちらです。
年度 | 受験者 | 1次合格 | 2次合格 | 3次合格 (最終合格) | 倍率 |
---|---|---|---|---|---|
令和4年度 | 273 | 30 | 11 | 5 | 54.6 |
令和3年度 | 340 | 39 | 13 | 5 | 68.0 |
令和2年度 | 540 | 52 | 26 | 9 | 60.0 |
毎年、受験資格がある年齢層の人が大きく減ってきているので、受験者数も減っています。
今後も倍率がどんどん下がっていくと思われるのでチャンスだといえます。
また、横浜市の氷河期採用は受験資格がとても緩いので、軽い気持ちで応募してくる人や記念受験がとても多いです。

私の知り合いにも、ノー勉強で毎回チャレンジする猛者がいます笑
ですので、実際の倍率はかなり低いと考えられます。
就職氷河期世代を対象とした横浜市職員採用試験の試験スケジュール

例年、7月に選考案内が始まり、12月に最終合格発表が出されます。

短期決戦です!
令和5年度のスケジュールを参考に採用内定までの流れを見ていきましょう。
- 7/3受験案内公開
- 7/3~7/14受験申込期間
- 原則インターネット申込。
- 最終日はAM10時まで受信有効なので注意!
- 9/241次試験
試験(事務職) 時間 内容 教養試験(五肢択一) 120分 50題回答 論文 60分 750字以内 ※ただし、1次試験の合否は教養試験のみで行われる。論文は2次試験の合否に使われる。
- 10/61次試験合格発表
- 10/21~282次試験
個別面接1回
- 11/102次試験合格発表
- 11/23,253次試験
個別面接1回
- 12/8最終合格発表

長丁場ですが、意外とあっと言う間です!
それでは詳しい試験対策に入っていきましょう!
就職氷河期世代を対象とした横浜市職員採用試験1次試験は教養と論文

第1次試験の内容は次の通りです。
試験 | 内容 | 時間 |
---|---|---|
教養 | 五肢択一式、50問解答 | 120分 |
論文 | 与えられた課題に対する論文 | 60分 |
注意したいのが、1次試験の合否は教養試験の成績のみで決まる点です。

論文は1次試験の合否には関係ありません!
1次試験の会場で論文は書かせますが、論文の成績は2次試験の合否に使われます。
教養と論文をまとめて1次試験の会場で終わらせてしまいたい、横浜市側の都合です。
とはいえ受験者からするとそんなことは関係なく、当日までに教養試験も論文試験も仕上げておく必要があります。
次の表をご覧ください。
教養 | 論文 | 2次面接 | 3次面接 | 総合点 | |
---|---|---|---|---|---|
1次試験 | 410 | – | – | – | 410 |
2次試験 | – | 100 | 200 | – | 300 |
3次試験 | 15 | 15 | 30 | 600 | 660 |
これは、それぞれの試験段階で考慮される点数です。
3次試験(最終試験)では教養と論文が共に15点ずつ割り振られています。
微々たる点数かと思うかもしれませんが、倍率が高い氷河期世代採用では面接が同点になることが多いので、教養と論文の成績が合否を分ける要因になりえます。
教養試験
高校卒業レベルの一般知識・教養を問う試験です。
一般的な公務員試験とほとんど変わらないスタンダードな内容ですので難易度は低めです。
したがって、 地方初級(高卒程度)もしくは地方上級(大卒程度) の過去問集を使って対策するのがいいでしょう。
公務員試験は、過去問や他の試験区分から問題を借りてくることが非常に多いので、過去問対策が最強の対策になります。
おすすめは定番の「過去問350」もしくは「過去問500」です。
基本的には「過去問350」で十分ですが、万全を期すのであれば「過去問500」までやってもOKです。
もし「過去問500」をやる場合は、難問が多いので深追いしないよう注意してください。
まずは過去問を解いて感覚をつかみ、その上で参考書で補強する流れが鉄板です。
いずれの科目もそこまで難易度は高くないので、参考書は1科目につき1冊で十分です。
ちなみに参考書は必ず本屋で現物をめくりながら選んでください。
公務員試験は参考書によって「合う」「合わない」がとても大きいので、現物をみることが重要です。
私は最初、Amazonで高評価だった参考書を買って勉強していましたが、どうも合わなくて結局、本屋で中身を見ながら選んだ参考書に乗り換えました。
結果、スラスラと理解できるようになり、試験でもいい点数を取ることができました。
ですので、ネットのレビューや評価ではなく、自分の目で確かめることが重要です。

合わない参考書を使うのは、時間の無駄ですからね!
論文
横浜市の山場が論文です。
多くの受験者が苦手とする関門なので、論文を制するものが試験を制すると言われています。
横浜市では、与えられたテーマについて、あなたの経験をどのように生かすことができるのか750字以内で論じます。
過去の出題文は以下の通りです。
【令和4年度】
行政においては、効率的で質の高い行政サービスを提供することが求められています。
出典:試験問題例・過去の出題(就職氷河期世代を対象とした採用試験) 横浜市(https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/saiyo-jinji/saiyo/saiyo-info/kako/hyou-reidai.html)
これを実現するために、横浜市職員としてどのように取り組むべきか具体的に考えを述べなさい。
【令和3年度】
横浜市では性別や年齢等にかかわらず、全ての職員が意欲と能力を最大限に発揮できるよう組織づくりを進めており、組織の活力を高めることで、行政サービスの充実、市民満足度の更なる向上を目指しています。全ての職員が意欲と能力を最大限に発揮できる組織を実現するために、あなたは横浜市職員としてどのように働いていきたいか、現在の社会状況を踏まえて考えを述べなさい。
出典:試験問題例・過去の出題(就職氷河期世代を対象とした採用試験) 横浜市(https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/saiyo-jinji/saiyo/saiyo-info/kako/hyou-reidai.html)
【令和2年度】
横浜市では、「コンプライアンス」や「ICTスキル」など、日々の業務や研修で身に着けることが求められる「基礎的マインド・知識」を定めています。あなたが考える、公務員として必要な「基礎的マインド・知識」を挙げ、横浜市職員としてどのように働いていきたいか、述べなさい。
出典:試験問題例・過去の出題(就職氷河期世代を対象とした採用試験) 横浜市(https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/saiyo-jinji/saiyo/saiyo-info/kako/hyou-reidai.html)
一通り読んでいただければわかると思いが、令和4年度から傾向がガラッと変わりました。
令和3年度より前は「横浜市職員としてどのように働いていきたいか、述べなさい。」という問いでしたが、令和4年度からは「横浜市職員としてどのように取り組むべきか具体的に考えを述べなさい。」に変わりました。
令和3年度までは「あなた」の思いを中心に書けばよかったのですが、令和4年度からは論文らしい論文が求められるようになりました。

「作文レベル」でよかったものが、「キチンとした論文」が求められるようになったイメージです
一見難しそうですが、中途採用は他の受験者の記述レベルがそこまで高くないので、「落ちない」文章を書ければ大成功です。
では、どうすればいいのかというと、「落ちた人の例」を徹底的に避けることです。
当たり前のことですが、意外と多くの人が見過ごしがちです。
「落ちた人の例」はこちらで非常に良くまとまっています。論文だけではなく、面接まで非常に有益でしたので非常におすすめです。

就職氷河期世代を対象とした横浜市職員採用試験2次試験の傾向と対策
2次試験では個別面接を一回行います。
1次試験の時に行った論文の点数と合算して2次試験の合否が決まりますので、面接に苦手意識がある方は論文で稼ぐという戦略がおすすめです。
ちなみに論文100点、面接200点の計300点です。
2次試験の面接は、主にこれまでの経験を問われます。
注意したいのが、受験申込時に提出した「エントリーシート」と矛盾が無いようにすることです。

矛盾があると大きなマイナスです!
公務員は誠実さが重要ですので、経歴に矛盾があってはなりません。
面接の秘訣
さて、そんな重要な面接ですが攻略の秘訣があります。
それは、横浜市が求める人材像に合致する人材だとアピールすることです。
なぜならば、公務員組織は「公表している事柄」についてかなりキッチリ忠実に実行しなければならないからです。

説明責任があるからですね
人事採用でも例外ではなく、公表している「求める人材像」は人事担当者に強くインプットされており、「求める人材像」に沿って忠実に採用をします。
このように「求める職員像」は知っているだけで切り札になるほど重要な情報なのに、社会人採用試験の場合、ほとんどの受験者は把握していません。
したがって、これを知っているだけで多くの受験者を軽々追い抜くことができます。
さて、横浜市が求める職員像は「ヨコハマを愛し、市民に信頼され、自ら考え行動する職員」です。
具体的には、「市⺠に貢献する仕事に誇りと⾃信を持ち、誠実・公正に⾏動し、課題解決に向けて主体的に取り組む」
とされており、詳しくは次の通り定義されています(横浜市人材育成ビジョン・研修計画より)。
市民に貢献する仕事に誇りと自信を持ち、誠実・公正に行動し、課題解決に向けて主体的に取り組む
ヨコハマを愛し
■横浜と横浜市⺠に対して強い関⼼を持ち、市⺠に貢献する仕事に誇りと⾃信を持つ
■市⺠の⽬線で考え、相⼿の⽴場や気持ちに寄り添い、主体的に⾏動する
■“開かれた都市・横浜”の魅⼒を理解・発信し、国際貢献できる⼈材を⽬指す
市民に信頼され
■公務員としての⾃覚を持ち、「職員⾏動基準」に沿って誠実・公正に⾏動する
■知識・能⼒を備え、やるべきことを着実に⾏い、⾃らの役割・責任を果たす
■⼈権とコンプライアンスの意識、協働の姿勢を持ち、市⺠と信頼関係を築く
自ら考え行動する
■課題解決に向けて主体的に取り組み、「チーム横浜」で⽇々の業務にチャレンジする
■⾃らのキャリアを考え、積極的に能⼒開発に取り組む
■全体の奉仕者として⾃らに求められていることを考え、⾏動する
これらは非常に重要なので、必ず覚えておいてください。知っているかどうかで非常に大きな差が生まれます!
なぜならば、「求められる職員像」=「採用したい人材像」なので、面接では上記の能力を発揮した経験を述べることで大きな評価に繋がるからです。
これに加えて、公務員試験でありがちな質問を一通り押さえておけば完璧です!
就職氷河期世代を対象とした横浜市職員採用試験3次試験の傾向と対策
個別面接の一発勝負です。

ここを突破すればついに採用内定!
合否は1次試験~3次試験のすべての成績で決まります。
総合点 | 教養 | 論文 | 2次面接 | 3次面接 |
---|---|---|---|---|
660 | 15 | 15 | 30 | 600 |
正直、ここまで残った受験者は全員レベルが高いので、ほんのわずかな差で合否が決まります。
したがって、論文の成績や2次面接の僅かな点数が合否を左右することもあります。
2次面接と同じく、横浜市に求められる職員像「ヨコハマを愛し、市民に信頼され、自ら考え行動する職員」を意識することがコツです。
求められる職員像は、意外としらない受験者も多いので、知って意識するだけでかなりリードできます。
ここでおさらいしておきましょう。
ヨコハマを愛し
■横浜と横浜市⺠に対して強い関⼼を持ち、市⺠に貢献する仕事に誇りと⾃信を持つ
■市⺠の⽬線で考え、相⼿の⽴場や気持ちに寄り添い、主体的に⾏動する
■“開かれた都市・横浜”の魅⼒を理解・発信し、国際貢献できる⼈材を⽬指す
市民に信頼され
■公務員としての⾃覚を持ち、「職員⾏動基準」に沿って誠実・公正に⾏動する
■知識・能⼒を備え、やるべきことを着実に⾏い、⾃らの役割・責任を果たす
■⼈権とコンプライアンスの意識、協働の姿勢を持ち、市⺠と信頼関係を築く
自ら考え行動する
■課題解決に向けて主体的に取り組み、「チーム横浜」で⽇々の業務にチャレンジする
■⾃らのキャリアを考え、積極的に能⼒開発に取り組む
■全体の奉仕者として⾃らに求められていることを考え、⾏動する
面接ではすべての回答で上記を意識してください。
求められる職員像から逆算して面接を組み立てるのは公務員試験の定石です。
しかし、氷河期世代採用の場合はそうした定石を知らない受験者がほとんどです。
また最低限、横浜市の政策についてもざっと目を通しておきましょう。

ぜひともここで学んだ内容を活かしてライバルを追い抜いてください!
就職氷河期世代を対象とした横浜市職員採用試験のまとめ
数ある公務員職のなかでも、横浜市は非常に優良です。社会的信用が高く、生涯にわたって安定した生活ができます。
倍率がやや高いように見えますが、多くの受験者は付け焼き刃の対策で挑んできます。
この記事で少しでも論文や面接のコツを掴めたのならば、それだけで大きなリードです。
最後に、合格まで王道パターンをまとめます。
1万円あれば十分合格できる試験です。
- まずは「失敗例」を読んで間違った勉強をしないようにする
- 教養試験は「過去問350」(余裕があれば「過去問500」)を解いて感覚をつかみ、市販の参考書で補強する
- 論文は「自治体が求める答え」をあらかじめ知ったうえで効率的に対策する
自信を持っておすすめできる自治体なので、ぜひトライしてみてください!
それでは、あなたの合格と幸せな未来を願っています!