神奈川県は、横浜・川崎といった巨大都市エリアから、湘南・横須賀・三浦といった海岸エリア、箱根や鎌倉といった自然豊かな歴史的エリアまで、多種多様な魅力に満ちています。
それだけではなく、巨大自治体ならではの福利厚生・教育制度の充実は他の公務員職場を圧倒します。
このように、神奈川県庁はたいへん魅力的な自治体として大人気です。
ところが中途採用を積極的に行っていることは意外にもあまり知られていません。
それどころか、2021年から神奈川県庁は中途採用の要件を大幅に緩和しました!
通称「キャリアフリー採用」と呼ばれているほど受験資格が緩く実質、年齢制限さえ満たせば誰でも受験できます!
そこでこの記事は、付け焼き刃ではなく盤石な対策で臨めるように神奈川県庁経験者採用の内容と対策について徹底解説します!
これを読んで他の受験者と大差をつけましょう!
受験資格は非常にシンプル
中途採用は何かと条件が厳しいことが多いですが、神奈川県庁の中途採用は31 歳から 59 歳の方であれば受験できます!※「禁錮中ではない」など当たり前の要件は除く
ふつうの自治体ならば少なくとも5年以上の職務経験が必要ですが、神奈川県庁は職務経験の期間・有無をまったく問いません。
神奈川県庁は、受験者の職務経験だけではなく、社会活動経験やスキル、資格等を生かして活躍してもらうために幅広く募集しているそうです。
試験スケジュール
例年、7月に選考案内が始まり、10月に最終合格発表が出されます。
短期決戦です!
令和3年度のスケジュールを基に採用内定までの流れを見ていきましょう。
- 7/1受験案内公開
- 7/1~7/15受験申込期間
- インターネット申込
- ~8/151次試験
試験(事務職) 場所 内容 経験論文 事前に電子提出 2題必須。各800字程度 - 9/161次試験合格発表
- 10/3~72次試験
人柄、性向等についての個別面接(35分程度)。事前に示した課題について5分程度のプレゼンテーションあり。
- 10/21最終合格発表
神奈川県庁中途採用の倍率
中途採用は2021年から大幅に要件緩和がありました。
緩和後、最初の年になる2021年度の倍率は28.0でした。人気自治体の中途採用にしては非常に倍率は低めです。
神奈川県庁の場合は受験資格がほぼ年齢だけなので、通常は申込段階ではじかれる、いわゆる「ヤバいやつ」も受験者の母数に含まれています。
さらに実際は対策なしでぶっつけ本番の人や記念受験が多いため、実質倍率はかなり低いようです。
第1次試験の傾向と対策
第1次試験の内容は次の通りです。
試験(事務職) | 場所 | 内容 |
---|---|---|
経験論文 | 事前に電子提出 | 2題必須。各800字程度 |
通常、自治体の採用試験では教養択一(数的推理や地歴公民といった学科試験)がありますが、神奈川県庁は論文だけです。
対策が面倒な教養択一が無いので非常にありがたいです!
この論文試験ですが、会場に集まって一斉に解くのではなく、決められた期間までに電子提出するスタイルです。
したがって、十分な時間を使ってじっくりと書き上げることができます。
それでは過去の出題例を見てみましょう。
【問1】
あなたの持つ強み(職務経験、社会活動経験、スキル、資格等)を1つ挙げ、その強みを発揮して周囲から評価された経験について述べなさい。
出典:神奈川県神奈川県職員採用ホームページ(https://www.pref.kanagawa.jp/docs/s3u/saiyou/problemexample.html)
【問2】
あなたが問1で述べた強みを神奈川県庁職員としてどのような業務に生かすことができるか述べなさい。
出典:神奈川県神奈川県職員採用ホームページ(https://www.pref.kanagawa.jp/docs/s3u/saiyou/problemexample.html)
それぞれ800字程度で述べるよう求められています。
職務経験論文としてはいたってスタンダードですが、初見だと何から書けばいいのか判断がつかず、なかなか苦戦するかと思います。
一見難しそうですが、中途採用は他の受験者の論文のレベルがそこまで高くないので、「落ちない」論文を書ければ大成功です。
落ちない論文を書くには、公務員試験の「経験者論文の型」を知ることが何より重要です。
「型」さえ知っていれば、大きく外れた論文を書くことはないからです!
「型」は定番のテキストがあるので、こちらで手本を見ながらインプットしましょう。
論文は試験本番のコンディションに左右されて不安定になりがちですが、「型」をバッチリ身に着けることで安定した論文を書けるようになります!
第2次試験
2次試験は個別面接1発勝負です。
これに合格すれば晴れて採用内定です!
時間は35分程度です。
面接の中で、事前に示した課題について5分程度のプレゼンテーションも行います。
プレゼンテーションの出来が合否にかなり影響すると思われますので、重点的に対策することが必要です。
また、論文に書いた経験を深掘りされると思われますので、詳細かつ分かりやすく伝える練習をしておくと良いでしょう。
面接の秘訣
さて、重要な面接ですが攻略の秘訣があります。
それは、あなたが「神奈川県庁が求める職員像」と合致していることをアピールすることです。
求める職員像と合致している人材を採用しないわけがありませんよね?
「求める職員像」は知っているだけで切り札になるほど重要な情報なのに、社会人採用試験の場合、ほとんどの受験者は把握していません。
したがって、これを知っているだけで多くの受験者を軽々追い抜くことができます。
さて、神奈川県庁が求める職員像ですが、実は募集要項にしっかりと書かれています。
大半の受験者は見落としていると思います笑
これらは非常に重要なので、必ず覚えておいてください。
暗唱できるレベルまで染みつけば面接は勝ったも同然です。
面接では上記の能力を発揮した経験を述べることで「求められる職員像」ということをアピールできるので大きな評価に繋がります。
すべての回答で上記を意識してください。
求められる職員像から逆算して面接を組み立てるのは公務員試験の定石ですので、ぜひともここで学んだ内容を活かしてライバルを追い抜いてください!
予備校に通う必要はあるか?
結論から言うと、ほとんどの人にとって予備校は必要ありません。
実際に、中途採用された私の友人や知り合いの中で、予備校に通っていた人はいません。
理由としては、「予備校よりも優れた教材が市販されている」こと、「仕事をしながら予備校に通うのは時間の無駄」であることが挙げられます。
予備校はどうしても自社オリジナルのテキストを使わなければなりませんが、昨今は書籍やnoteなど市販の教材のほうがクオリティが高いんです。
また、中途採用は仕事をしながら勉強することが多いと思いますので、わざわざ予備校に通って授業を受けるのは非常に手間です。
予備校のメリットである「わからないことを聞ける」というのも、今ではインターネットで調べればほとんど解決します。
かく言う私も予備校に通わず合格できましたので、自信をもって予備校はいらないと断言できます。
ただし、時間とお金に余裕があって市販の教材では満足できない人は予備校を検討してみるといいかもしれません。
まとめ
神奈川県庁は首都圏の豊かな自治体ということもあり、社会的信用が高く、生涯にわたって安定した生活ができます。
この記事で少しでも論文や面接のコツを掴めたのならば、それだけで大きなリードです。
自身を持っておすすめできるので、ぜひトライしてみてください!
それでは、あなたの合格と幸せな未来を願っています!